COLUMN

2020/1/17

KAITO wrote.

目を瞑って思い出がある場所を想像して欲しい。友達と良く行った場所でも、迷った時に行った場所でも何でも良い。これはインディアナ州での一枚。夏になったら緑と木漏れ日が凄く綺麗で、今まで何回も訪れた場所である。近くの川でカヌーをしたり、自然の中で音楽を聞いたり、色んな想い出が詰まった場所だ。そこで、又、想像して欲しい。汚されたり、火事で無くなったり、とても治安の悪い場所になったり。次そこに帰る時には同じ景色は無く、まるで記憶を消されたままだ。

180人を乗せた旅客機が墜落、と、そこにはまだ明日があるはずだった180の人生、では全く話の重みが違う。家族や友人が帰宅を待っているはずだった。そして、今自分がもしその一人が自分の大切な人だったら、と置き換えると初めて、その話の関係性が生まれ、又、重みが増す。

今、人間は「幸福」を求めるばかり、自然を破壊し、異常気象は深刻し、これまで以上に海にプラスチックのゴミが散乱している。しかし、一方に良い状況にならないのは、何故だろう。私も貴方も知っているはずなのに。でも、また知らないうちにどこかで誰かが苦しんでいる。

 

kaito nyunoya / 海外での生活を中心に写真・映像をクリエイトする傍らエディターとしての能力も併せ持った19歳。